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無意識に人の言動や物事に対して「ジャッジ」をしていませんか?そして「白黒思考」とは?

 2023/02/15
コーチング

こんにちは。
CuoReleaseの廣田です。
日常で、人の言動や物事に対して無意識に「ジャッジ」をしていませんか?
ジャッジとは、「どちらも受け入れる」といった中間地点がなく、「白か黒か」「正解か不正解か」といった風に、極端に2択で物事を判断してしまうことです。
人間は無意識に、1日に3万個以上の判断・決断を下しながら、生活していると言われています。
その中に「ジャッジ」も含まれているのですが、特に白黒ジャッジ思考は多くの方が持っています。
白黒ジャッジ思考が強く出るか、そうでもないかは個人によって分かれます。
ジャッジ思考が強い方は、極端な言い方で表現すると、「自分が絶対に正しい!」と考える場合が多くなります。
さて今回は、そんな「白黒思考」のお話しです。
白黒思考は悪いことなのか?白黒思考は直すべきなのか?その場合は、どうしたら直るのか?
そんな疑問を解決していきたいと思います。
ブログ1話分では全て書ききれませんので、数話に分けてご紹介していきます。
目からウロコ!の内容も盛り込みますので、どうぞ最後までお楽しみください。

白黒思考って何?

さて、そもそも「白黒思考」とは何でしょうか?
白黒思考とは、人の言動・考え方などに対し、「正解か」「不正解か」を判断する思考です。
正解か不正解かを判断するのは良いのですが、問題はその判断基準が「自分の価値観に添っているか、合っているか」になってしまっているところです。
自分の思考や信念に添っていることは「正解」、それ以外は「不正解」と位置付けてしまします。
この判断をするとどうなってしまうかと言うと、自分の価値観に添っていない人は「自分と合わない人」「変わっている人」「間違っている人」になってしまいます。

白黒思考を貫くとどうなる?

この、「自分の価値観に合うか合わないか」の判断をやり続けているとどうなるでしょうか?
頑なに「自分が正しい」姿勢を貫き過ぎると、周囲の人達も息苦しくなり、いつしか自分自身も生きづらくなってしまうことになります。
また、他の人の考え・価値観・思考を跳ね除け続けると、自分自身の考え方の幅が広がるどころか、固執されたものになり、自分自身に全く成長が見られなくなってしまいます。

白黒思考をポジティブに表現すると

では、白黒思考は完全に悪いものなのでしょうか?
そんなことはありません。
ここで、白黒思考をポジティブに見てみましょう。
白黒思考は言い換えると「自分の意思や意見がはっきりしている」と表現されます。
他の人の意見に流されない、周囲の雰囲気にのまれない、「自分をしっかりと持っている人」と表現することができます。

白黒思考を和らげていく方法

ではここから、白黒思考を和らげていくお話しです。
白黒思考は自分に基準を合わせた、極端な思考だと言うことはご理解していただけたと思います。
白黒思考はポジティブな面もありますが、他人を寄せ付けない強いバリアがあるものだと言うこともお伝えしてきました。
そんな白黒思考、和らげていく方法はあるのでしょうか?
ご安心ください、その方法はいくつもあります。
その前に初めにお伝えしておきたいことは、「白黒思考は直さなければならないもの」ではありません。
先にお伝えした通り、「自分の意思や意見が明確である」面も持ち合わせています。
それはつまり、あなた自身が自分の価値観を明確に理解できている、と言うことです。
なので、決して「直さなければ自分は周囲から取り残されてしまう」などとは、捉えないようにしてくださいね。

白と黒の中間、グレーを作るのは正解ではない?

あなたは、「白と黒極端な判断をせずに、中間のグレーを取り入れなさい」といったお話しを聞かれたことはありますか?
「白黒思考」と言われると、その後に続くお話しは「自分の中にグレーを作ること」がよく登場します。
さてさて、この「グレーを作る」ことの意味まで、今回のブログでお話ししていきます。
結論から言いますと、私自身は「グレーを作ることだけが正解ではない」と考えています。
え?白黒極端思考を緩和するためには、「どちらも受け入れるグレー」を自分の中に作ったら良いのでは?
と思われた方は、ぜひ次回のブログも読まれてみてくださいね。

「グレー」とは?

「グレーを作る」とは、例えばAさんの意見は〇〇〇だったとします。
でもあなたは×××でした。
「自分は×××だと思っているけど、Aさんは〇〇〇と言っているから、中間を取って△△△と言うことで納得しよう」
と中間地点を取って塩梅良く着地させることを指します。
この場合、あなたも相手もどちらの意見も含まれていますので、お互いが自分自身の意見は取り入れられた、と感じそれなりに満足はするでしょう。
しかしここに落とし穴があります。
グレー(中間地点)を取ることは、実はお互いにすっきりと府に落ちない、納得していない状態が多いのです。
腑に落ちていないことは、直ぐに元通りになってしまいますので、その時に納得したつもりになっていた「相手の意見」はあっと言う間に自分の中から消えてしまします。

次回は「グレーを持たないならどうするの?」のお話しです

今回の「白黒思考」のお話しはいかがでしたでしょうか?
白黒思考は、決して悪い部分ばかりではありませんが、相手を寄せ付けない雰囲気があったり、自分自身の思考の枠から出られなかったりするため、できる限り緩和していくことが大切です。
そして、緩和するためによく言われる「白と黒の中間のグレーを持つ」ことは、一見どちらの意見も取り入れられているように感じますが、実はお互いに腑に落ちていない、納得していないことが多く、不完全燃焼で終わってしまうと言うことをお伝えしました。
次回のブログは、「グレーを持たないならどう緩和するの?」に関してお話ししていこうと思います。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回のブログもお楽しみに!

白黒思考の緩和対策!「グレーを作る」のではなく〇〇を広げる

WRITER

廣田 左希子

廣田 左希子SAKIKO HIROTA

  • 日本実務能力開発協会 認定コーチ
    資格第COY-Ⅰ-221081号
  • 上級心理カウンセラー資格
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