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左耳にさくらカットがあるブランドねこ、すみれとの出逢い

 2024/05/29
KIDS

我が家にはねこ3匹、チワワ1匹の子供たちが賑やかに暮らしています。

ねこ軍団はキジトラ、さびねこの短毛種。毛の模様もワイルドな日本猫達です。そしてもう一匹、今回ご紹介する「すみれ」は、日本猫には見えない真っ白な長毛が特徴の女の子。

ふわふわの白い長毛にピンクの肉球。いつまでも子ねこのようなお顔に見えるぺちゃんこのお鼻に、少し吊り上がったねこ目。

何ともゴージャスな見た目なのですが、左耳をよく見ると「さくらカット」が施してあります。

スコティッシュフォールドに見えるゴージャスなこの子は、劣悪な環境下からレスキューされ、我が家にやってきた元保護ねこ。

今年2歳になった元保護ねこ「すみれ」との出逢いのストーリーをご紹介します。

ブランドねこなのに元保護ねこ?

さて、私はコーチングサロンの他にねこの殺処分撲滅の一環として関わっている事業があります。それは、劣悪な環境からレスキューされてきた保護ねこたちの里親になり、ねこと住めるシェアハウスに入居させる活動。

今からおよそ1年前、いつものように里親になるねこを決めに行った時のことです。私は当時、我が家のねこ達の他にすでに4匹の保護ねこの里親になっていました。里親になるねこ達は、以前からお世話になっている獣医師の先生の保護ねこハウスから選ばせていただきます。

その日、5匹目の子を決めねこハウスを出ようとしていた時、先生からこんな相談がありました。

ブランドねこの多頭飼育崩壊の現場からレスキューしてきた長毛ねこが3匹います。見た目がブランドねこなので、譲渡会に出すと転売目的で里親に手を上げる人があとを絶ちません。

劣悪な環境からようやく抜け出してきたねこ達が、金銭目的で転売されていくなど耐えられません。廣田さんなら信頼できるので、廣田さんのシェアハウスにこの子達を入れてもらえないでしょうか?

シェアハウスに入れるかな?

先生の話を聴き、私は長毛ねこ達がいるお部屋に向かいました。そこには、長毛というほど毛は長くない小さな2匹のブランドねこがいました。丸刈りになっていたのは、保護前の環境が悪すぎて毛玉だらけになってしまい、一度丸刈りにされたからのようです。

当初、この2匹も今まで里親になってきた子達と同様に、シェアハウスに住まわせるつもりだったのですが、白い子の方は人が苦手で、かなり臆病な性格です。シェアハウスなので、色々な人が住む環境下でこの臆病な性格だと、かなりのストレスを感じさせてしまうかも知れません。

さらに、先生からは白い子の方は心臓に疾患があると聞かされ、なおさらシェアハウスに入れることはできないな…と思いました。

白い子の方は、私の家の子としてお迎えしよう

先生から説明を受けた私は、その時決めました。

「白い子の方は、私の家の子としてお迎えしよう」

もう1匹の子は人懐っこい性格で大きな病気もなく、シェアハウスでも問題なく暮らせていけそうです。2匹の長毛ねこの里親になることを約束し、私はその場を後にしました。

さくらカットとは?

ちなみにさくらカットとは、不妊去勢手術済である目印として、耳の先端を桜の花びらのようにV字カットすることのことです。通常はオスが右耳、メスが左耳をカットします。

長毛白ねこが我が家にやってきました。

元保護ねこの女の子は、1ヶ月後、私の元にやってきました。

実はすでに名前を決めていました。お花の名前を付けた先住ねこ達に続き、この子の名前はすみれ。とても愛くるしい見た目と、真っ白で優雅な長毛から連想しました。

ちなみに先住ねこは、長男からさくら、長女はもも

すみれは案の定、新しい環境にびっくりしてしまい、我が家に来てから丸3日間、土間収納に身をひそめてしまいました。

3日間まともに飲まず食わず。

フードとお水は近くに置いてあげていたのですが、口をつけた形跡がありません。

すみれ、ここがあなたの生涯のお家だよ。ゆっくり慣れていこうね。

すみれ、本領発揮!

3日間土間収納にじっと隠れていたすみれ。

さすがに心配になってきた4日目、ついにすみれが動きだしました。家の中をくんくん匂いながら安全性を確かめています。初めはリビング、その後は廊下、安全性が確認できると階段を上って2階へ。

先住ねこ達が圧倒されるほど、すみれはあっと言う間に我が家に慣れ、ソファの上に乗ったりご飯の催促をしたり、自由にマイペースにふるまいはじめたのです。

すみれが我が家にきて間もなく1年、今ではご飯の時間は真っ先にキッチンに到着し、家中をドタバタ走り回りお腹を豪快に見せ真っ逆さまでお昼寝をします。

人にも大分慣れ、我が家に来られるお客様にも姿を見せるようになりました。

保護前の辛かった時代の記憶が、すみれの中から消えていますように。毎日を楽しそうに過ごすすみれを眺めながら、私は日々祈っています。

CuoReleaseサロンでセッションを受けられるお客様へ

すみれは最初は隠れてこちらの様子を伺うことが多いですが、慣れてくると近寄って甘えることがあります。アレルギーをお持ちの方や、動物が苦手な方は事前にご相談ください。
 WRITER
  • 廣田 左希子
  • 廣田 左希子SAKIKO HIROTA
  • 日本実務能力開発協会 認定コーチ
    資格第COY-Ⅰ-221081号
  • 上級心理カウンセラー資格
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