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人が思い通りに動いてくれずイライラ。そんな時の、自分自身の対処法

 2023/03/11
コーチング

こんにちは。
CuoReleaseの廣田です。
前回のブログでは、人が自分の思い通りに動いてくれずにイライラしてしまう、その原因をご紹介してきました。
その原因とは、大きく3つ。
①”自分の基準”に相手のことをあわせている
②”こちらが言いたい意図は理解しているよね”と思っている
③”自分はこれだけやってあげたんだから、当然同じように返すべき”と考えている
でしたね。
今回のブログでは、その各原因の対処法を詳しく解説していきます。
それでは、本日も最後までお楽しみください。

自分の基準に相手をあわせている

あなたは、ご自身の中にある"基準"に気が付いていますか?
自分の基準とは、「ここまでやったら、自分で納得するライン」というイメージです。
例えば、同じ事でも「1」で一生懸命にやったと捉えるAさんと、「5」やらないと一生懸命にやったと言えないBさんがいるとします。
「5」までやらないと「一生懸命にやった」と言えないBさんは、自分自身に厳しい、完璧主義タイプです。
その一方で、"向上心が高い" "常に自分を成長させることに努力している"方です。
「5」を一生懸命にやった基準に設定しているBさんにとって、「1」で一生懸命にやったと思っているAさんのことを、"頑張っていない"と捉えています。

Aさんの「1」は誰からみた基準でしょうか?

しかし、ここでしっかり考えてみましょう。
「1」でやったと捉えているAさんの「1」の基準は何でしょうか?
そうです、「5」やらないと、努力したと言いきれないBさんからみた「1」なのです。
Aさんの中では、自分なりに一生懸命に努力した、"やった!"と胸を張って言える状態です。
よって、Bさんから見れば「1」かも知れませんが、Aさんの中では「5」なのです。
これが、"自分の基準に相手をあわせている"状態です。

自分の基準は自分だけのものであると認識しておく

自分の中にある基準に相手が達していないと、「なんであの人はもっと努力しないんだろう」とか「全然頑張ってない!」と捉えてしまい、相手に厳しく対応してしまう、相手に低い評価をつける、そして自分自身もイライラする、といった状況に陥ってしまいます。
ここで大切なことは、"自分の基準は自分だけのもの"と明確に認識しておくことです。
自分意外の全ての人には、その人なりの"基準"があり、その中で動いていること、このことを忘れないようにしてください。
相手の基準を"理解する"必要はありません。相手の基準を"受け入れる"ことが大切です。

こちらの意図が相手に十分伝わっていると思い込んでいる

この思考は、職場であればその案件に慣れている方や、長年勤めているベテランの方などによく見られます。
仕事の案件(作業)は、何度も繰り返し対応しているうちにその作業が当たり前になり、ひとつ一つ考えなくとも自分の中で効率良く、スムーズに進めることができるでしょう。
また、自分の中で出来上がった"効率の良い進め方"もお持ちだと思います。
長年同じチームのメンバーなどには、"自分のやり方は十分理解できているよね"とも思っているかも知れません。
家庭や友人などの人間関係でも「家族なんだからわかるでしょ」「私達の間柄なんだから毎度言わなくても分かってるよね」などと、特に悪気もなく思っていることもあります。

自分と全く同じ"思考"・"価値観"を持っている人は一人もいない

"特別言葉を発せずともお互いのことを理解できる"この関係はとても素敵なことだと思います。
ただ、自分の頭の中や心にある"思考"や"価値観"は、唯一自分だけのものであり、全く同じ思考や価値観を持っている人は誰一人として存在しません。
自分と似た思考・価値観の方は世の中にたくさんいますが、"全く同じ"人は一人としていません。
先ず、このことを明確にさせた上で、人とコミュニケーションを取ってみてください。

自分の希望や想いを言葉で明確に伝える

仕事の手順を説明する時は、「今までの説明で伝わりにくかった部分はありますか?」と途中途中で相手に質問したり、最後に「今お伝えした内容を、自分の解釈で私に説明してみてください」と投げかけることが有効です。
また、相手に"こうして欲しい"と思うことがあれば、「自分はこのようにして欲しいと思っているんだけど、良いですか?」などと、「自分はこのように望んでいる」、逆に「自分はこれはして欲しくないと思っている」と言葉で明確に伝えることを心がけてみてください。
自分が仕事の指示を受ける場合などは、「自分はこのように解釈していますが、問題ないですか?」などと相手に確認を取ることもおすすめです。
お互いに「うんうん」とうなづきながら話を進めていても、お互いがお互いの意図を間違いなく理解しているとは限りません。
"お互いに都度で確認し合う"ことを心がければ、「説明したのになんでちゃんと出来ないの!」「もっと効率良くやってよ!」などの相手に対する怒りの感情も発動しにくくなります。

自分と同じように相手に返して欲しいと思っている

これは、いわゆる"見返りを求める"思考です。
"見返りを求める"と言ってしまうと何だか嫌な言い方ですが、人間は支え合いがあって初めて生きていけますら、見返りを求める思考は誰もが潜在意識の中に持ち合わせています。
ただ、この思考が強く発動してしまった時に、「あの人はなんて恩知らずの人なんだ!」と怒りの感情が発動してしまいます。

見返りを求める思考の裏には実は・・・

見返りを求める思考は、ただ単に「自分がしてあげた分を同じように返して欲しい」といったものだけではありません。
実は、「自分がやったことを褒めて欲しい」「感謝されたい」といった"承認欲求"が含まれているのです。
せっかくやってあげたことに対し、相手が気づかなかったり、お礼を言われなかったり、雑に流されたりすると自身の承認欲求が全く満たされず、「お礼も言わないなんてなんて無礼な人なんだ!」と怒りの感情が発動してしまいます。

自分がやりたかったと捉える

しかし、相手に「お礼くらい言ってよ!」と言うわけにもいきませんよね。
そこでお勧めの方法は、"誰かのため"ではなく"自分がやりたくてやった"と捉えてみることです。
「きっとこれをしてあげていれば、あの人は助かるよね」と思えることがあれば、自らの希望で行動してみてください。
そして、「自分でやりたかったことをやれた」ことに対して自分を褒め、時には「私はなんて気が利くんだろう」などと思ってみてください。
更に「相手は気づかないものだ」と初めから捉えておくことも良いかも知れません。
相手から「ありがとう」の言葉がもらえた時、あなたは更に充実した気持ちになれるはずです。

いかがでしたか?

さて、人が思う通りに動いてくれず、イライラした時の対処法はいかがでしたでしょうか?
「自分が望んでいるように、人は動かない」
「自分が望んでいるような言葉は返ってこない」
この部分を心に置いてコミュニケーションを取ると、自分自身もイライラせず、相手にも優しく接することができるようになります。
ぜひ取り入れてみてくださいね。


本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回のブログもお楽しみに!

WRITER

廣田 左希子

廣田 左希子SAKIKO HIROTA

  • 日本実務能力開発協会 認定コーチ
    資格第COY-Ⅰ-221081号
  • 上級心理カウンセラー資格
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