不妊治療記録① 自分が不妊治療をするとは思っていなかった
- 2021/03/29
- 不妊治療
結婚したら当たり前のように子供を授ると思っていたのになかなか授からない。
周囲の夫婦からは次々と妊娠報告や出産報告が上がり、自分だけ取り残される感覚。
周囲の出産報告を、いつしか喜べなくなりうらやましく感じている自分がいて、みじめな気持ちになる。
自分のところだけなぜ、と自分を責める。
女性専門の相談室【CuoRelease】では、不妊にまつわるご相談を多くお受けしています。
不妊に関する問題はとてもデリケートで、精神的・身体的・経済的に大きな負担が発生します。
また、周囲になかなか相談しにくく、自分ひとりで苦しみを抱え込んでしまう方がほとんどです。
私自身も、数年間に渡り不妊治療を経験しており、残念ながらまだ子供を授かっていません。
今日から数回にわたり、私自身の不妊治療の道のりと、子供を授かることの奇跡や命の重み、そして今後、出産を望む多くの方々が安心して治療に臨めるようになるにはどうしたら良いのかを、書いていきたいと思います。
不妊治療の苦しみで押しつぶされそうになっている方や、絶望を感じている方々へ少しでも明るい兆しになれば幸いです。
まさか自分が不妊治療をすることになるなんて
不妊治療に取り組んでいる人の苦しみ
不妊に関する問題はとてもデリケートで、精神的・身体的・経済的に大きな負担が発生します。
また、どこにゴールを設定したら良いか分からず、終わりの見えない治療の日々に対する精神的な苦しみは図り知れないものです。
しかも不妊治療は、他の病気やケガ等と違い、治療すれば治るというものではなく、また必ず治療しなければいけないことでもありません。
したがって、不妊治療はあくまでも自分が望んで受けている「自由診療」と言う位置付けになってしまいます。
そのため、治療の苦しみや妊娠できない辛さ、経済的負担の悩みなどを不妊治療を経験していない人に話しても、「自分で希望して治療しているんだから」「そんなに辛いのならば、やめたら良いのに」という雰囲気になり、非常に相談しにくい問題なのです。
また、治療等をせずしてお子さんを授かっておられるカップルの方々にとって、不妊治療の苦しみはなかなかご理解いただけないことで、何気なくかけられた言葉に深く傷ついたり、お子さんの成長を嬉しそうに話してくる姿をうらやましく感じてしまうことも多々あります。
日常生活では不妊治療が中心となり、夫婦仲が徐々にぎくしゃくなり始めてしまうことも現実です。
また、どこにゴールを設定したら良いか分からず、終わりの見えない治療の日々に対する精神的な苦しみは図り知れないものです。
しかも不妊治療は、他の病気やケガ等と違い、治療すれば治るというものではなく、また必ず治療しなければいけないことでもありません。
したがって、不妊治療はあくまでも自分が望んで受けている「自由診療」と言う位置付けになってしまいます。
そのため、治療の苦しみや妊娠できない辛さ、経済的負担の悩みなどを不妊治療を経験していない人に話しても、「自分で希望して治療しているんだから」「そんなに辛いのならば、やめたら良いのに」という雰囲気になり、非常に相談しにくい問題なのです。
また、治療等をせずしてお子さんを授かっておられるカップルの方々にとって、不妊治療の苦しみはなかなかご理解いただけないことで、何気なくかけられた言葉に深く傷ついたり、お子さんの成長を嬉しそうに話してくる姿をうらやましく感じてしまうことも多々あります。
日常生活では不妊治療が中心となり、夫婦仲が徐々にぎくしゃくなり始めてしまうことも現実です。
不妊治療スタートの日
私は2018年1月、37歳で結婚しました。
一般的に見ると遅めの結婚で、私自身もすぐにでも子供を欲しいと思っていました。
しかし、まさか自分が不妊治療を経験することになるとは当時は思っておらず、普通に夫婦生活を送っているのになかなか妊娠しないことに徐々に焦りを感じてきました。
2019年4月から、自宅近所のウィメンズクリニックに通い始め、初めて妊娠に関する治療・アドバイスを受けました。
クリニックではまず、タイミング法を指導され指定された日に夫婦関係を持ち、翌朝クリニックで膣内の精子の動きなどを診てもらう治療からのスタートとなりました。
その頃の私は、タイミング法で近いうちに妊娠出来るだろうと軽く考えており、まさか顕微授精まで行うことになるとは微塵も思っていませんでした。
しかし、タイミング法での診断があまり良くなく、先生からは人工授精・体外受精の処置が可能なクリニックへの転院を勧められました。
先生から転院先のクリニックへ紹介状を書いていただき、いよいよ私の不妊治療が本格的にスタートしたのです。
一般的に見ると遅めの結婚で、私自身もすぐにでも子供を欲しいと思っていました。
しかし、まさか自分が不妊治療を経験することになるとは当時は思っておらず、普通に夫婦生活を送っているのになかなか妊娠しないことに徐々に焦りを感じてきました。
2019年4月から、自宅近所のウィメンズクリニックに通い始め、初めて妊娠に関する治療・アドバイスを受けました。
クリニックではまず、タイミング法を指導され指定された日に夫婦関係を持ち、翌朝クリニックで膣内の精子の動きなどを診てもらう治療からのスタートとなりました。
その頃の私は、タイミング法で近いうちに妊娠出来るだろうと軽く考えており、まさか顕微授精まで行うことになるとは微塵も思っていませんでした。
しかし、タイミング法での診断があまり良くなく、先生からは人工授精・体外受精の処置が可能なクリニックへの転院を勧められました。
先生から転院先のクリニックへ紹介状を書いていただき、いよいよ私の不妊治療が本格的にスタートしたのです。
自然な形で妊娠したい
紹介されたクリニックでは、まず身体測定やウイルス検査、感染症検査などを行い、先生から今後の治療方針と私たち夫婦の治療への決意などのヒアリングがありました。
その時初めて、「人工授精」「体外受精」「顕微授精」などの処置があることを知ったのですが、当時の私は「人工授精」しかチャレンジする気持ちがなく、体外受精・顕微授精に関しては話し半分で聴いていたことを覚えています。
なぜ体外受精・顕微授精にチャレンジするつもりがなかったかと言うと、とても無理やりな処置な気がしており、そこまで無理に受精させなくても夫の子供を妊娠することが出来る、少しでも自然な形で夫の子供を妊娠したい、との気持ちが強くあったのです。
今思えばその自分の頑なこだわりが、後の結果を左右したのかも知れません。
その時初めて、「人工授精」「体外受精」「顕微授精」などの処置があることを知ったのですが、当時の私は「人工授精」しかチャレンジする気持ちがなく、体外受精・顕微授精に関しては話し半分で聴いていたことを覚えています。
なぜ体外受精・顕微授精にチャレンジするつもりがなかったかと言うと、とても無理やりな処置な気がしており、そこまで無理に受精させなくても夫の子供を妊娠することが出来る、少しでも自然な形で夫の子供を妊娠したい、との気持ちが強くあったのです。
今思えばその自分の頑なこだわりが、後の結果を左右したのかも知れません。
WRITER
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- 廣田 左希子SAKIKO HIROTA
-
- 日本実務能力開発協会 認定コーチ
資格第COY-Ⅰ-221081号 - 上級心理カウンセラー資格
- 日本実務能力開発協会 認定コーチ
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