目標達成のためにとても大切な「目標設定」のポイントをおさえよう

「目標」と「目的」の違いからお伝えしましょう。
まず、「目的」とは最終的に目指しているゴールを指します。
そして、「目標」とはその目的に向かうために都度で設定される、小さな指標のことを指します。
目的に到達するためにはたくさんの壁を越える必要があるでしょう。
その壁ごとに、越えるための学びや行動が必要となり、壁を越えることが「目標」となります。
よって、目標は1つ達成したから終わりではなく、2つ目、3つ目と最終的な目的へ向かうために次々と設定されていきます。

例えば、「起業する」という目標を持っているとします。
一見、「起業する」が最終的な目的のようにも見えますが、起業することだけが最終的な目的ではないはずです。
起業した先には、「自分の力を発揮して社会に貢献したい」「事業を成功させて、大きな功績を残したい」など、望む人生を実現させる目的が控えているはずです。
その目的に向かうための途中経過に、「起業する」という目標があるのです。

目標と目的の違いをご理解していただけたところで、本題に入りましょう。
さて、自分で達成したい目標はあるのに、なかなか行動に移せない場合がありますよね。
それはなぜでしょうか？
それは、多くの場合「そう思っていると思っている」ことが多いのです。

目標には、大きく２つの種類があります。
・Hope toの目標=憧れている目標
・Have toの目標=しなければいけない目標
Hope toの目標は理想像や夢、できれば手に入れたいなあと思っているような物事です。
例えば、「海外でのびのび自由に暮らすために大金を稼ぎたいなあ」といった目標を例に上げると、海外で自由に暮らしたい希望はある、そのためにたくさんのお金を蓄える必要がある、とわかっていても、心の中で「実現するはずがない」「そこまでの努力はしたくない」など、目標達成させるために必死になってまで努力したくはないと思っています。
人に語りはするけれども、内心は実現しないだろうと思っているのです。
Have toの目標は、「こうしなければ上司に怒られるから」とか「自分の立場が悪くなるから」などの理由で本当はやりたくないけれども、やらないとマイナスの結果になるから仕方なくやる、といったものです。

Hope toやHave toのような目標は、どうせかなわないと思っていたり、やりたくないけどシブシブやる、といった気持ちで取り組むため、Hope toの目標はそもそも達成に向けての行動すら取らなかったり、Have toの目標は決められたことだけはやるが、それ以上の努力をしなかったり、必要な成果が出た後は行動することをやめるといったことになりがちです。