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成功か失敗かどちらかしか認めない!自身を追い込む極端思考

 2021/05/20
コーチング

仕事や勉強、家事など日常生活の様々な事に対し、「完璧でないといけない」「大成功しなければやったと認めない」と言った思考をお持ちの方はいませんか?
少しでも納得いかない結果だと「失敗した」と感じてしまい、落ち込んだり「自分はダメなんだ」と思ってしまったり。
自分を奮い立たせる動機付けには良いかも知れませんが、全てこの思考だとなんだか疲れてしまいますよね。
しかも、自分に向けていたはずの厳しい思考を、他人にも同じレベルを求めてしまうケースがあります。

自分を厳しくジャッジする思考とは?

黒か白か思考

「成功か失敗か、それ以外認めない」といった風に、間を受け入れない極端思考のことを「全か無か思考」や「黒か白か思考」と呼びます。
間の結果を受け入れないので、自分が納得するレベルで成功したら安心するのですが、自分で「成功」とジャッジできない結果の時は「失敗した」「自分はできない人間だ」などと考え、自分を責めてしまいます。
しかも、「成功」か「失敗」のどちらかしか選択肢がないので、失敗しないように並々ならぬ努力を重ねます。
そうした努力で出せた成功すらも、「もっと良い結果が出せたかもしれない」と成功を過小評価してしまうこともあります。

周囲の称賛も耳に入らない頑固な思考

黒か白か思考の人が自分でジャッジをする「成功か失敗か」は、周囲から「目標としていた成果には届かなかったけど、すごく頑張ったね」とどれだけ称賛されても、ゆらぐことはありません。
「成功か失敗か、結果はその2択しかない」とそれだけ自分で強く信じてしまっているということです。

黒か白か思考は他人に対しても出てしまう?

そして、黒か白か思考を信じている人の中には、その極端な思考を周囲の人たちにも求めてしまうパターンがまれにみられます。
自分が「頑張った」と思っても良いラインが自分の中にあり、そのラインが正しいと信じています。
そのため、他人がその人なりに頑張っている姿や成果を見ても、自分の「頑張ったライン」に達していなければ「頑張っていない」とジャッジしてしまうのです。
他人の成果を認め、受け入れることが出来れば良いのですが、受け入れられない場合は自分が決めた努力ラインを押し付けてしまいます。
そうなると人間関係にヒビが入ったり、家族や夫婦間でその思考が出ると関係が悪くなってしまいます。
自分もイライラしますし、周囲の人にも不快な思いをさせ兼ねないのです。

自分を褒めて承認し、癒してあげる

「成功か失敗、どちらかしか認めない」との思考が出てしまう時は、自分にこのように問いかけてみてください。
「もし納得いかない成果だったとして、その成果の影響で起こり得る最悪なことは何か?」
「成功でなくても、それまでの自分の努力は十分称賛されるものだ」
「今回これだけの成果が出せたから、自信が付いた。次回はもっと良い成果を出せるだろう」
このように、自分の努力を認め誉めてあげる、自分を癒してあげることが大切です。
そして、自分の努力やチャレンジ精神を承認し、受け入れてあげることができるようになれば自然と他人の行動も気にならなくなり、一人ひとりの努力も明確に感じ取れるようになっていくのです。

WRITER

廣田 左希子

廣田 左希子SAKIKO HIROTA

  • 日本実務能力開発協会 認定コーチ
    資格第COY-Ⅰ-221081号
  • 上級心理カウンセラー資格
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