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不妊治療記録⑥ 排卵誘発剤の副作用 卵巣過剰刺激症候群

 2021/04/18
不妊治療

不妊に悩む方の精神的・身体的ストレスはとても大きく、また周囲には相談し難いものです。
女性専門の相談室【CuoRelease】では、不妊にまつわるご相談を多くお受けしております。
ご相談をお受けする私自身も不妊治療経験者であり、お力になれることが必ずございます。
不安なお気持ちをお話しされるだけでも心が楽になり、前向きになれます。
ホームページにお問合せフォームがございますので、そちらからお気軽にお問合せください。

採卵日決定

いよいよ採卵日が決定しました。
採卵日の前々日の夜、クリニックから指定された時間に排卵を促す最後の注射を打ち、当日に備えます。
採卵日前日は23時頃から翌日のお昼近くまで絶飲食となり、夜中にうっかり水分などを採ってしまわないよう気を付けながら過ごします。
それにしても、23時以降に何も飲み食いしないことは普段たまにありますが、「絶対にダメ」と禁止されると余計に飲み食いしたくなってお腹が空いたり水分が欲しくなるものです・・・
不思議ですね。
採卵は全身麻酔をかけてから行いますので、私は当日車の運転などはできません。
採精があることもあり、夫は仕事を休み夫の運転でクリニックに向かいました。
クリニックに着くと、排卵していないかの内診を受け、排卵していないことを確認して手術室へ入ります。
その日に採卵する患者さんは5名ほどおられ、私と同じく点滴や採血など手術準備を進めていました。
「ああ、この方達も同じ希望に向かい頑張っているんだな」と戦友に会った気持ちがし、心強く感じたことを覚えています。

卵巣過剰刺激症候群

通常、採卵された卵子は採精した精子とすぐに受精処置に移ります。
そして、培養士の方が受精卵の成長を数日間慎重に観察してくれ、ベストなタイミングで先生が受精卵を子宮に戻す処置をします。(胚移植)
しかし、採卵に向け数多くの卵子を育てるために排卵誘発剤を使用したことの副作用として、まれに「卵巣過剰刺激症候群」という症状を発症してしまうことがあります。
これは、排卵誘発剤による卵巣刺激が強すぎることで過度に卵巣が大きくなる症状で、腹水がたまったり、お腹の不快感・痛み・お腹のはり・吐き気・下痢などの症状が出ます。
ひどくなると、全身の血管が障害を受けることで、全身のむくみや体重増加、呼吸障害などが起こってしまいます。
この症状が出ると、一度月経を経て卵巣をリセットさせなければ胚移植はできません。
私は、数多くの卵子が育ったため卵巣がパンパンに腫れてしまい、卵巣過剰刺激症候群を発症してしまいました。
卵子は育った数が多ければ、それだけ受精卵になる確率は上がります。
受精卵の数が多ければその中から胚移植できる受精卵も多くなり、嬉しいことなのですが同時に卵巣過剰刺激症候群を発症するリスクも上がります。
なかなか、全てがうまくはいかないものです。

早く受精卵を子宮に戻したい

卵巣過剰刺激症候群は育った卵子を採卵したら症状が治まるのではなく、一度月経が起こらないとリセットされません。
そのため、体外受精または顕微授精で受精卵になれた卵は凍結処置をされ、次回の月経周期まで凍結保存されます。
卵巣過剰刺激症候群は採卵前に行う血液検査で事前に分かるもので、母体に問題となる症状がなければ採卵・受精処置4日~5日後に受精卵を子宮に戻すことができます。(胚移植)
胚移植後、約2週間後にクリニックで血液による妊娠判定をするのですが、そこで妊娠が確認できれば妊娠4週目と診断されます。
不妊治療に取り組んでいる方々の多くは、1ヶ月でも早く妊娠したいと望んでいます。
私も1ヶ月でも、1日でも早く胚移植をし、赤ちゃんを授かりたいと強く願っており、受精卵をすぐに子宮に戻せず、最短でも1ヶ月先の胚移植になってしまったことをとても残念に思いました。
受精卵となった卵には、すでに生命が存在しています。
その愛しい受精卵をすぐに母のお腹に戻してあげられず、凍結しなければいけない状況にも切なく感じました。

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 WRITER
  • 廣田 左希子
  • 廣田 左希子SAKIKO HIROTA
  • 日本実務能力開発協会 認定コーチ
    資格第COY-Ⅰ-221081号
  • 上級心理カウンセラー資格
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