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人間の承認欲求を満たす会話術を身に着けて相手の心をつかもう!

 2021/03/25
コーチング

職場でチームのリーダーをしていたり、人材教育に携わっている方、また学校や塾など教育関係の現場で、生徒や保護者と関係性をもっと良くしたい、と思ったことはありませんか?
今回は、相手のやる気を引き出したり、信頼を得られるような会話方法、話しの聴き方をお伝えします。
人の話を聴く時は、その人の声(音)を耳で聞くのではなく、その人の本心の声を心で聴くことを意識してみてください。
それでは、詳しくみていきましょう。

人間は誰しもが、「承認欲求」を持っている

相手の会話から訴えていることをつかむ

例えば、あなたは学校の先生で、生徒の保護者(母親)と面談をする機会があったとします。
日頃より、生徒との信頼関係はもちろん、保護者からの信頼を得ることも指導者として欠かせないと考えているあなた。
しかし、保護者とは普段なかなか話す機会がなく、面談は貴重な時間です。
あなたは、この面談の時間を有意義に使い、保護者との信頼関係を構築したいと思っています。
面談中、生徒のことを色々と話すうちに、母親からこのような訴えが出てきました。
「先生、うちの子は、家の手伝いをちっともしないんですよ」
さあ、あなたは何と応えますか?
事前にお伝えしておきますが、返答する内容に「これしかダメ」と言うものはありません。
どんな返答をしても、間違ってはいないのです。
しかし、今回は「相手の心をつかむ会話術取得」がテーマなので、目の前の保護者(母親)の本音を読み取ってください。
保護者の心をつかむのに最適な返答は、
「そうなんですね。お母さんは、毎日お一人で家のことをこなして、頑張っていらっしゃるんですね」となります。
この場合、母親の本心は息子が手伝いをしないことを訴えたいのではなく、自分が仕事も家庭も子育ても全て一人で頑張っていることを分かって欲しいのです。
そこには、頑張っている自分を褒めて欲しいという欲求「承認欲求」が隠されているのです。

承認欲求とは

人間は誰しもが、「承認欲求」を持っています。
承認欲求とは、「他者から認められたい、自分を価値ある人間として認めたい」という欲求です。
自身への尊敬、自尊心とも繋がります。
他者から認められたい、と聞くとなんだか自己主張が強いように感じますが、「他者から認められたい」欲は人間誰しもが持っている自然の欲求です。
そして、承認欲求は自尊心を感じられる大切なものです。さらにその先には、他者を大切に想い、他者を尊敬する感情にも繋がります。
自分自身に尊敬の念を持ち、自分自身を大切にできることが、他者をも大切にできることに繋がるのです。
人間が一番自身の尊厳を確信できるのは、自分の存在が承認された時。
周囲の人に、「自分のここを褒めて欲しい」とはなかなか口にし難いものです。
しかし、人間の心の奥底にある本心は無意識の中で言葉となり、発されています。
そこを取りこぼさずに受け取り、認めてあげることが相手の承認欲求を満たし、精神バランスを安定させます。
そして、自分の努力や存在を認めてくれた相手を、心から信用するようになるのです。

相手のアイデンティティを受け入れる

相手のことを本当に理解したいと想う時や、相手が伝えたいと思っていることを本気で読み取りたい時、
「相手の声(音)を耳で聞くのではなく、その人の本心の声を心で聴くこと」
の大切さをご理解いただけたでしょうか?
本心の声を心で聴くことは、「話を聴く技術」なので日々のトレーニングが必要です。
しかし、相手の存在を受け入れ大切に想うことは、自然と相手の心の声を聴くことに繋がります。
そして、相手から自身の存在の承認を得るには、先ず自分が相手の存在を承認することが大切です。
日ごろから、「相手のアイデンティティや信念を認め、受け入れる」ことを意識して過ごしてみてください。
いつの間にか、とても素敵な人間関係が構築されるはずです。
 WRITER
  • 廣田 左希子
  • 廣田 左希子SAKIKO HIROTA
  • 日本実務能力開発協会 認定コーチ
    資格第COY-Ⅰ-221081号
  • 上級心理カウンセラー資格
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