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「気遣い」と「心遣い」の違いは何だろう?どちらも相手を想う気持ちの現れです。

 2023/01/26
コーチング

こんにちは。
CuoReleaseの廣田です。
今日は、「気遣い」と「心遣い」の違いを書いていきます。
「お気遣い」「お心遣い」など、「お」を付けて使われることが多い言葉ですが、「お」をつけると尊敬語になるため、相手の言動行動に対して使います。
例えば、「お気遣いありがとうございます」「お心遣いに感謝します」などですね。
今回は、相手の言動行動に対して使う場合ではなく、「自分が発信する言動行動」について書いていきます。
「気遣い」「心遣い」を調べると、日常でのそれぞれの言葉の使い方が多数出てきますので、私は「気遣い」「心遣い」は具体的にどのような時に使われるのかを、書いていこうと思います。
それでは、最後までお楽しみください。

「気遣い」とは見えていることに対して行動を取ること

私の中の「気遣い」は、「見えているものに対して未来を予測して注意を払うこと」または「見えていることに対して相手が快適に過ごせるように行動を取ること」だと考えています。
すごく固い表現になっていますので、例を上げてご説明していきますね。

例えば、あなたがお店の店員さんだったとします。
その日は大雨ですが、そんな中お客様はお店に来店してくれています。
あなたは、そんなお客様に感謝の気持ちを抱きますが、お客様を見ると髪や洋服が濡れてしまっています。
そこで、このように声をかけ行動を取ります。
「お客様、お足元の悪い中ご来店いただき誠にありがとうございます。風邪など引かれると大変ですので、どうぞこちらのタオルをご使用ください。よろしければ、お買い物をされている間に濡れてしまったコートをお預かりして乾かしておきましょうか?」

相手が快適になれるように行動を取る

さて、いかがでしょうか?
現状雨が降っていて、お客様が足元の悪い中ご来店してくださったことに対して、リクエストされたわけでもなく自らができるお声かけ、対策、行動を考えて実行していますね。
この場合は、お客様に対し「気遣い」をしたことになります。

「心遣い」は見えていないことに対して配慮すること

次に、「心遣い」についてみていきましょう。
私が思う「心遣い」とは、「見えてはいないけれども、相手を心から想い行動したり声をかけたりすること」です。
こちらも、例をあげてご説明していきます。

友人と雑談をしている途中で、友人が「最近体調があまり良くないんだよね・・・疲れが取れないんだよ」と話していたとします。
その話題は特に広がる訳でもなく、会話の中の一部にとどまりました。
でもあなたはその後も友人の体調を気にかけていて、頃合いを見て「その後、体調はどうですか?」との連絡を入れます。

相手が発した言葉や相手の存在を大切にする

さて、この場合はいかがでしょうか?
この場合は、自分の目の前に何か具体的な事項があるわけではありませんが、「体調が悪い」と話していた友人をその後も案じ続け、自ら連絡を入れてみる。
これは、相手を想う「心遣い」です。

心遣いは他にも、以前人と交わした会話で「〇〇のおやつが好きなんだよね」などを覚えていて、次に訪問する際はそのおやつを手土産に持参したり、特に用事がなくても定期的にハガキなどを出して相手の身を案じたり、そういった「相手のことを自分の心で想う」ことによる行動があります。

気遣い心遣いは自分も相手も幸せな気持ちになれます

「気遣い」「心遣い」の具体的な登場例をご了解してきました。
「気遣い」も「心遣い」も、された方はとても嬉しく心が休まるものです。
そして、気遣いや心遣いは、敢えてするものではなく相手を想う気持ちが自然に言動行動に出る、そういったとても素晴らしいものです。

気遣いや心遣いって自分でするのは苦手だなぁ・・・と思っている方は、ご自身が受ける気遣いや心遣いをいつもより少し敏感に感じ取り、その時に自分がどんな気持ちになったか、どんな感情になったかをじっくり感じてみることがお勧めです。

自分が感じた嬉しい気持ちや感謝の気持ちの一部を、今度は相手に向けてみる。
その繰り返しで、いつの間にかあなたも相手に幸せな気持ちを提供する「気遣い心遣い」ができるようになっているはずです。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回のブログもお楽しみに!
 WRITER
  • 廣田 左希子
  • 廣田 左希子SAKIKO HIROTA
  • 日本実務能力開発協会 認定コーチ
    資格第COY-Ⅰ-221081号
  • 上級心理カウンセラー資格
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