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挫折してしまう原因は意志の弱さなのか?3日坊主はなぜ起こる?

 2021/02/17
コーチング

新しいことを始めたけど続かなかった・・・皆さんは、やる!と決意して始めたものの、「3日坊主」になってしまった経験はありますか?始める時はやる気に満ち溢れていたのに、いざ始めてみると、みるみるしぼんでいくやる気・・・

そして、挫折する度に「また続かなかった」「自分はなんて意志が弱いんだろう」と自分を責めたり落ち込んだりしていませんか?3日坊主が起こるのには、脳機能が関係しています。この脳機能の仕組みを知ると、なぜ物事が継続しないのか、自分の意志だけの問題ではないことが分かり、考え方が楽になります。それでは、早速みていきましょう。

物事が続かない理由はここにあり!

顕在意識と潜在意識

わたし達の中には、意識することができ、自分でコントロールできる「顕在意識」と、無意識で自分でコントロールできない「潜在意識」があります。そして、諸説様々ありますが、顕在意識は意識のわずか5%、潜在意識は95%を占めていると言われています。

潜在意識の中には、感情・感覚・直感・記憶・本能的な欲求が存在しています。また、潜在意識の記憶能力は素晴らしく、過去に起こった印象的な出来事や、その時に感じた感情を記憶しています。ちなみにこの記憶は、顕在意識の中にはなく潜在意識にだけ残っていることが多数あります。普段は忘れているけれども何かの拍子にふと思い出したり、あえて思い出そうとすると記憶がよみがえってくる、という具合です。

潜在意識があなたのやる気のじゃまをしてる!?

さて、この潜在意識、とっても厄介なもので、「習慣化していなかったり、本心で嫌だと思っていることは継続させない」という特性があります。例えば、ダイエットのために毎日ジョギングをしようと決意し、取組みはじめたとします。でも、続かなくてすぐ終わってしまう・・・

このやめてしまう行動を起こしているのが潜在意識です。顕在意識は「今度こそジョギングを継続しよう!」と考えているのに、潜在意識が「でもめんどくさいし・・・」「今まで何度も挫折したから、今回も続くわけがない・・」と、自分の本心や過去の経験に忠実に従い行動を起こしているのです。

しかも、顕在意識より何倍も多い潜在意識。そのため、「頑張って続けよう!」と思っている顕在意識がしかも、顕在意識より何倍も多い潜在意識。そのため、「頑張って続けよう!」と思っている顕在意識が「めんどくさい」と思っている潜在意識の方へ引っ張られてしまうんですね。

潜在意識はどうやって作られているの?

潜在意識は、幼少期の周囲の大人達の影響をはじめ、今までの人生で関わってきた人たちの影響が強く反映されていて、時としては自分の本来の信念(自分が信じていること)ではないことが信念になっている(常識だと思っている)場合があります。

どういうことかと言うと、幼少期に親から「物事がなにも継続しない子ね」と言われ続けて育った場合、「自分は物事がなにも継続できない人間なんだ、それが自分らしいんだ」との信念が作られてしまします。その、事実ではない信念を信じているがゆえに、何か新しいことにチャレンジしても「継続してはいけないんだ、だって継続できないのが自分らしいんだから」と潜在意識から発令が出て、結果「やめてしまう」と言う行動に行き着いてしまうわけです。

さらに、「継続したらダメ」との指令を出している潜在意識に反抗して、「えいやー!」のやる気が無理にでも続くのが大体「3日間」なんです。このために、3日坊主っておこるんですね。

潜在意識とうまく付き合うコツ

今までの人生で出来上がった信念や、記憶されている潜在意識をすぐに変えようとすることはなかなか難しいことです。また、幼少期の記憶や経験が人の人格形成に大きく影響していることも事実です。「子供の頃、親からこんなことを言われたから・・・」とか、「こんな信念さえなければ・・・」など、少しでもそう感じてしまう時は、こう考えてみてください。

【過去は変えられない。変えられるのは未来である】

そして、思い描く理想の自分になっている様を日ごろからリアルに想像したり、抱きたい信念を自分に言い聞かせてあげてください。それを続けているうちに、いつの間にか「3日坊主」を卒業できている自分と出会えるはずです。

遅刻、寝坊、挫折、自分に甘い・・その原因はホメオスタシスにあった! を読む

WRITER

廣田 左希子

廣田 左希子SAKIKO HIROTA

  • 日本実務能力開発協会 認定コーチ
    資格第COY-Ⅰ-221081号
  • 上級心理カウンセラー資格
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